米Googleは9日(現地時間)、WebRTC用のgetUserMedia APIをサポートするChromeベータ版(21.0.1180.15)をリリースした。プラグインを用いることなく、Webアプリがブラウザからカメラやマイクロフォンにアクセスでき、動画データや音声データを用いたリアルタイム通信を可能にする。

すでにgetUserMedia APIを用いた実験的なWebアプリがいくつか公開されている。例えば、StinkdigitalのRomuald Quantin氏とMagnus Dahlstrand氏が作成した「Magic Xylophone」では、カメラに向かって手を動かしながら鉄琴を演奏できる。Paul Neave氏のフォトブース・アプリ「Webcam Toy」では、カメラからの映像データに「Snow」や「Fire」などの視覚効果を加えられる。

Magic Xylophone

9日にリリースされたベータ版は、Gamepad Javascript APIにも対応する。標準的なゲームパッドを使った入力をWebアプリが受け取れるようになり、ゲームパッドで操作するリッチなゲームが可能になる。

ほかにもGoogle Cloud Printが改善された。Cloud Printに接続したプリンターがChromeの印刷ダイアログに統合され、Cloud対応プリンター、Google Drive、Chromeを備えたモバイルデバイス、FedExオフィスなどをスムースに選択できる。