LeCroyの日本法人であるレクロイ・ジャパンは7月3日、同社が2010年より国内販売しているエントリモデルのデジタルオシロスコープ「WaveAceシリーズ」の次世代シリーズとして7万8000円(税別)から購入可能なデジタルオシロスコープ「WaveAce1000シリーズ」および「WaveAce2000シリーズ」を発表した。

「WaveAce1000シリーズ」および「WaveAce2000シリーズ」の外観

WaveAce1000シリーズは、7型ワイドディスプレイを搭載した2chのデジタルオシロで、40/60/100MHzの帯域に対応する3機種を用意。サンプリング速度は最大で1GSps(インターリーブ時)、波形メモリ長は最高2Mポイント/ch(インターリーブ時)となっている。

一方のWaveAce2000シリーズは、7型ワイドディスプレイを搭載した2chもしくは4chのデジタルオシロで、70/100/200/300MHzの対応する8機種(2ch対応が4機種、4ch対応が4機種)が用意されている。サンプリング速度は最大で2GSps(インターリーブ時)、波形メモリ長は24kポイント/ch(インターリーブ時)となっている。

また、2シリーズともに32種類の波形パラメータの自動計測機能や20波形の波形メモリ、20種類の設定メモリのほか、加減乗除の四則演算機能や最高1000ポイント、4つの窓関数、2つの垂直軸のFFT処理も標準で搭載している。

WaveAce1000/2000シリーズの主な機能概要

さらにUSB(2000シリーズはLANにも対応)経由でPCやプリンタと接続でき、同社が無償で提供しているオシロスコープのリモート制御ソフトウェア「WaveStudio」を用いることでリモート制御も可能となっているほか、2000シリーズの200MHz/400MHz機は50Ω入力が可能であり、ロジックアナライザオプション「LogicStudio 16」を組み合わせることで16ch同時に帯域100MHz、サンプリング即後1GSspsのロジック信号と2/4chのアナログ波形を同時にPC上に表示させ、ミクスドシグナルオシロスコープとして利用することも可能だ。

このほか、任意波形発生器「WaveStation」と連動させることで、オシロスコープが取得した波形データを波形発生器にさらに転送して、生成などを行うことも可能となっている。

11機種の価格と主な仕様は以下の通り。

1000シリーズ3機種と2000シリーズ8機種の合計11機種がラインアップされている

なお、同社では工業系教育機関や専門研究機関、組込機器などをはじめとするエレクトロニクス製品の開発企業などを中心に初年度1000台の販売を目指すとしている。