日総ビルディングは6月14日、弁護士や公認会計士といった士業(さむらいぎょう)や少数精鋭企業をターゲットに、知的生産性の向上をコンセプトにした新たなブランド「エキスパートオフィス」を発表。併せて、日本経済活性化への取り組みの一環として、再開発が進みビジネスエリアとしての利便性が高まる東京都港区虎ノ門に第1号となる「エキスパートオフィス 虎ノ門」をオープンさせた。

エキスパートオフィスは、入居企業の知的生産性や創造性を高めることを目的として、ソーシャルキャピタル(豊かな人間関係)を育むための「サードプレイス」という考え方に基づいて設けられた3つの機能を持つ共用ラウンジスペースなど、コンパクトながら大規模ビルと同等の仕様を備えたオフィスビル。

第1号となるエキスパートオフィス 虎ノ門では自席で集中して情報を処理する、対話しながら協働して新しいものを創造する時間など、働くシチュエーションや空間への多様化するニーズに応えるため、1階の店舗部分をリニューアルし、自席デスク・会議室に次ぐサードプレイスとして居心地のよい憩いと交流の場となる3つの機能を持った共用ラウンジスペースが設置されている。

エキスパートオフィス 虎ノ門 1階のミーティングエリアの様子

エキスパートオフィス 虎ノ門の執務室のモデルオフィス

3つの機能は以下の通り。

  1. 自席デスク以外でも1人で集中することできるカフェエリア
  2. 質の高い協働作業やフォーマルな打ち合わせができるミーティングエリア
  3. リラックスした歓談やインフォーマルなコミュニケーションを図ることができるブレイクエリア

また、知的生産性や創造性、社員のモチベーションに影響を与える要素である執務空間、セキュリティや遮音性能、そして企業の顔とも捉えられるエントランスなどの建築設備としても、執務空間としては桜田通りに面した特徴を活かしたガラスカーテンウォールの明るく開放感ある天井高2.6mと、間口が広くレイアウトの自由度の高い区画形状を採用したほか、天井裏から床下の構造体まで吸音材を内包した壁による区画の仕切りによる高い遮音性能の実現、エントランス、エレベーター、オフィス入口という3段階の多重セキュリティなどが備えられている。

さらに、入居時の工事費用などは原則不要で、一般的に賃料12カ月分となる保証金も、入会預託金としてかかる月会費の4カ月分のみで良いという。この月会費は、賃料・共益費をはじめ、清掃料、電気・空調費、プロバイダやコピーリース料といったオフィスに必要な費用が全て含まれたものとなっており、同地域周辺の一般的な小規模オフィスと比較した場合、月額費用は約3割、初期費用は約7割のコスト削減が可能になるという。