計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは6月1日、低価格オシロスコープ「Agilent 1000Bシリーズ」を発表した。2チャネルのオシロスコープで、帯域は50/70/100/150MHzの4モデルが用意されており、価格は9万5612円(税別)からで、即日出荷を開始した。

内蔵周波数カウンタで実現できる測定も含め、23種類の自動測定に対応しているほか、合否判定用のマスク試験機能を標準搭載しており、オシロスコープに不慣れなユーザでも正確な波形のパラメータ試験を実施可能だ。また、セグメント・メモリといった高度な機能も搭載している。1回のトリガで最大1000回の事象を記録・再生することができるため、グリッチやその他の不具合を容易に検出することが可能だという。

さらにユーザインタフェースおよびフロントパネルのラベルは、日本語を含む11カ国語に対応しているほか、USB接続により、測定結果の共有やレポート作成も容易に行うことが可能となっている。

加えて、オシロスコープの基礎を指導する際に有効な無料の教育キットの提供も行っていることから、同社では、実機を多数使用して学生指導を行う教育機関に最適な製品であるとするほか、低予算で済ませたいエンジニアや電子工作を趣味とする個人ユーザにも、メリットを提供することができるとしている。

帯域150MHzまで対応可能な「DSO1152B」の外観。価格は18万7359円(税別)