Googleが現在開発中と噂されるタブレット端末「Nexus 7」に関する情報が出回り始めている。ベンチマークサイト上に出たスペックデータによれば、搭載するプロセッサはTegra 3で、ディスプレイ解像度は768×1280となっている。また採用OSはAndroid 4.1 "Jelly Bean"で、6月末のGoogle I/Oイベントにも正式発表されるのではないかとみられている。

同件を報じているのはPCWorldだ。同誌によれば、米Google取締役会長のEric Schmidt氏が昨年2011年12月に「6カ月以内にGoogleの"Nexus"ブランドのタブレットを出す」との予告を行っており、登場1カ月前のこのタイミングでスペック情報がリークした形だ。情報が掲載されたのはRightwareの運営するベンチマークサイト「PowerBoard」で、ここにBasemark ES 2.0 Taijiのスコアとともに「Nexus 7」という名称のAndroidタブレット製品が掲載されている。スペックは前述のとおり768×1280解像度のディスプレイに、NVIDIA Tegra 3 1.3GHzをプロセッサとして採用している。具体的サイズは不明なものの、Nexus 7という名称から「7インチタブレット」になるとみられる。

OSバージョンについて報告しているのはAndroid Policeで、ここではRightwareから入手した詳細データを基に「Android 4.1 "Jelly Bean"」というキーワードを引き出している。なお、データシートではこのほか「Grouper」「Asus」「JRN51B」という3つのキーワードが確認できる。「Grouper (魚の"ハタ"のこと)」はNexus 7の開発コード名だとみられ、Android PoliceによればMotorola Xoomは「Stingray ("エイ"のこと)」のコード名で知られており、"魚類"という命名ルールに則ったものだという。「Asus」はメーカー名で、このデバイス製造がAsusであることがわかる。「JRN51B」はビルド番号だと推察される。ただし、これが正規の番号かは判明していない。

PCWorldによれば、NVIDIAとAsusは今年1月のCES 2012でTegra 3搭載で199ドルの7インチタブレットを発表しており、リファレンスモデルかつ安価なタブレット製品として提供される可能性を指摘している。

(記事提供: AndroWire編集部)