ウェザーニューズは5月28日、6月に観測できる部分月食と、金星の日面通過当日の天気情報を発表した。部分月食は地球が太陽と月の間に入り、月の一部が地球の影で隠れる現象。また、金星の日面通過は金星が太陽の前面を横切る現象で、日本国内で次に観測できるのは100年以上先になる。

5月28日時点の予報をもとにした同社の発表によると、6月4日と6日の両日は、北日本や日本海側において、絶好の観測日和となる見込み。

6月4日の夜は梅雨前線が日本の南の海上に停滞し、西~東日本の太平洋側では雲の間からの月食観測になる模様だが、前線から遠い北日本や西~東日本の日本海側では晴れ間が出やすく、はっきりと観測できる傾向にあるという。しかし前線が停滞する南西諸島では雲が多く、観測は困難と見られる。

6月6日の昼間も引き続き梅雨前線が日本の南の海上に停滞する可能性が高いという。天気の傾向も4日と類似しており、西~東日本の太平洋側では雲の間からの観測になると推測され、北日本や西~東日本の日本海側では晴れ間が出やすく観測できる見込み。同社では観測に際し、目を痛めないように必ず専用の日食グラスを用いるように呼びかけている。

同社は今後、部分月食および金星の日面通過の観測が見込まれるエリアのマップを毎日更新するとしており、公式サイトのほか、スマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」や携帯サイト「ウェザーニュース」で最新情報をチェックできる。

また、当日は同社の24時間ライブ放送番組「SOLiVE24」で中継が行われる予定で、外出できない人や、観測が難しいエリアの人も天体イベントを楽しめる。同番組はスマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」の「SOLiVE24Ch.」のほか、PCやテレビ(BS910Ch)でも視聴可能。天体イベントを中継するだけでなく、感想をチャットで語り合いながら、ユーザーから寄せられた写真なども紹介するという。

SOLiVE24の画面イメージ

このほか、6月4日と6日にはスマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」と携帯サイト「ウェザーニュース」に「見えたよボタン」が設置される。このボタンは、自分のいる場所から部分月食や金星の日面通過が見えたことを報告するためのもので、ユーザーから寄せられた観測情報がリアルタイムにマップ上に反映され、観測可能なエリアが一目で確認できる。