東芝は5月23日、「Cortex-M0」を採用したスマートメーター向けの汎用マイコン「TMPM061FWFG」を発表した。

従来、スマートメータなどのアプリケーションは、高精度なアナログフロントエンド(AFE)部と制御部に分かれた2チップ構成が標準だったが、システム合理化やチップサイズに課題があった。

同製品は、低消費電力で32ビットコアを実現した「Cortex-M0」を採用、さらに独自の電流と電圧を同時に計測できる24ビットA/Dコンバータ(ADC)を3ユニット、有効電力、無効電力、力率などの電力演算、電圧・周波数変動の監視などが可能な電力演算エンジン、温度補償型のリアルタイムクロック(RTC)回路などを1チップ化した汎用マイコンとなっている。

今後も「Cortex-M0」を採用した「TX00」シリーズを展開し、これまで8/16ビットマイコンが主流であったセンサ応用機器や家電製品、健康機器、通信機器などのアプリケーション向けに販売していく方針。

なお、サンプル価格は300円。2012年8月からサンプル出荷し、2012年12月から量産を開始する。

Cortex-M0を採用したスマートメーター向けの汎用マイコン「TMPM061FWFG」