日立アプライアンスは5月24日、洗濯乾燥機および全自動洗濯機「ビートウォッシュ」シリーズ5モデルを発表した。洗濯乾燥機が「BW-D9PV」と「BW-D8PV」の2モデル、全自動洗濯機が「BW-9PV」「BW-8PV」「BW-7PV」の3モデルとなっている。
発売はBW-D9PVが6月9日、それ以外が6月23日となっており、価格はいずれもオープン。推定市場価格はBW-D9PVが21万円前後、BW-D8PVが17万円前後、BW-9PVが12万円前後、BW-8PVが11万円前後、BW-7PVが10万円前後となっている。
2011年モデルでは洗濯乾燥機のみの搭載となっていた洗濯槽の「自動おそうじ機能」が、今回発表されたモデルでは全自動洗濯機にも採用された。これは、洗濯をするたびに洗濯槽の裏側を水で洗い流す機能。洗濯槽の裏側(外側)は、皮脂や"洗剤かす"などの汚れが付着しやすく、黒カビも発生しやすい。だが構造上、使用者が手洗いすることも難しいため、汚れや黒カビは放置されがちだ。同社の調べによると、2011年モデルの購入者の多くが、この自動おそうじ機能を購入時に重視した点として選んだという。
機能を具体的に説明すると、BW-D9PVでは、脱水を行う際にステンレス槽を高速回転させながら、外槽の上部にもうけられた28カ所の穴から水道水をシャワー状に放射。さらに槽を高速回転させて洗濯物から吹き飛ばした水も利用することで、ステンレス槽と外槽内側の汚れが洗い流される。なお、全自動洗濯機モデルの場合は水の供給方法が多少異なるものの、同様の機能を実現しているとのことだ。
2012年モデルの洗濯乾燥機モデルでは、排水ホースにも改良が加えられた。従来の排水ホースでは凹凸が多いため、くぼみの部分にヨゴレが溜まりやすかった。今回新たに開発された「内面フラットホース」では、名称の通り内側の凹凸をなくすことでホース内に排水や汚れが残りにくくなり、洗濯機内に排水のニオイが付きにくくなっている。
さらに、洗濯槽底面の洗濯羽根の突起をS字状にした「S字ビートウィング」を全モデルで搭載。従来の直線上の突起では、外側に入れた洗濯物はずっと外周側を回り続け、逆に、内側に入れた物は中心寄りに止まり続けていた。S字ビートウィングの採用により、洗濯物が内側と外側を移動し、荒いムラが少なくなるとのことだ。
そのほか、水の硬度に応じた最適な洗剤の量を教えてくれたり、洗濯物の布質・布量により使用する水量を抑えたりする「[eco]水センサー」システムや、洗濯物から出た糸くずを取り出しやすい新形状の糸くずフィルターなど、随所に改良が施されている。
型番 | BW-D9PV | BW-D8PV | BW-9PV | BW-8PV | BW-7PV |
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タイプ | 洗濯乾燥機 | 全自動洗濯機 | |||
洗濯・脱水容量 | 9kg | 8kg | 9kg | 8kg | 7kg |
洗濯・乾燥容量 | 6kg | 4.5kg | ― | ||
目安時間(洗濯) | 47分 | 39分 | 41分 | 39分 | 38分 |
目安時間(洗濯~乾燥) | 約153分 | 約165分 | ― | ||
自動おそうじ機能 | シャワーノズル方式 | バランスリングオーバーフロー方式 | |||
内面フラットホース | ○ | ― | |||
[eco]水センサー」 | ○ | ― | |||
サイズ(mm) | W650×D645×H1,040 | W610×D635×H1,040 | W608×D590×H1,030 | W608×D590×H1,000 | W608×D590×H1,000 |
重量 | 約64kg | 約48kg | 約40kg | 約39kg | 約39kg |
推定市場価格 | 21万円前後 | 17万円前後 | 12万円前後 | 11万円前後 | 10万円前後 |