情報通信研究機構(NICT)は5月16日、米国Elster、Itron、Landis+Gyr、Silver Spring Networksと共同で、IEEEのスマートメータ用無線国際標準規格「IEEE 802.15.4g」が正式発効したことを発表した。今回の標準規格誕生により、スマートグリッド技術の適用分野における共通かつ適切な通信仕様の策定作業が前進することとなるという。
同標準規格は2012年4月28日に発効され、スマートメータやスマートホーム用を含む、スマートグリッド機器間の相互通信を規定するものとなる。
無線通信の基本形態は、メッシュ形状、スター形状、一対一形状などの、様々なトポロジを構成する数百万台クラスの無線通信端末間の相互運用を実現するもので、これによりNICTではすでに世界中の無線機器製品の多くが同標準規格をサポートしているが、今回の正式発効により、さらなる普及が予測されるようになるとコメントするほか、今後、国際企業間連携を密にしていくことで、普及促進を図っていきたいとしている。