Integrated Device Technology(IDT)は4月24日、SSD向けに低消費電力・高精度な温度センサ「TS3000GB0A0」を発表した。

同製品は、エンタープライズ・サーバやストレージのアプリケーション向けで、1.8V電源をサポートすることにより、消費電力の削減と既存のSSDメモリ・モジュールの電源電圧との互換性を図っている。このため、追加で電圧レギュレータを儲ける必要がない。動作温度範囲は-40℃~+125℃、Grade B温度センサ向けのJEDEC(電子デバイス技術合同協議会)仕様JC42.4を超える特性を持つ。A/Dコンバータ(ADC)は、最大12ビット(0.0625℃)の分解能を有し、100ns未満という変換時間を実現、全温度範囲にわたる熱制御ループの全体的な精度を改善する。

また、SMBusとI2Cインタフェースの両方をサポートしており、フラッシュ・メモリやコントローラの最新世代品との互換性もある。さらに、入力グリッチ・フィルタリング、およびサーバやストレージ装置向けに耐障害性を強化するため、電源投入の電圧ヒステリシスを備えている。

なお、「TS3000GB0A0」は現在、特定ユーザー向けにサンプル出荷中。パッケージは、欧州の規制RoHS準拠の8ピンDFN/TDFN。価格は1万個購入時で1.12ドル。

IDTのSSD向け温度センサ「TS3000GB0A0」