日本オラクルは、米Oracleが昨年の10月に発表した、ハードウェアとソフトウェアを統合したエンジニアド・システム製品「Oracle Big Data Appliance」を4月23日から提供開始すると発表した。

「Oracle Big Data Appliance」

Oracle Big Data Applianceは、データ変換を行うApache Hadoopのオープンソース・ディストリビューション、データの取得と管理を行うOracle NoSQL Database Enterprise Edition、HadoopとOracleデータベースからのデータ統合を簡素化するOracle Data Integrator Application Adapter for Hadoop、Oracleデータベースへのデータ・ロードを高速化するOracle Loader for Hadoop、R言語のオープンソース・ディストリビューションOracle Enterprise LinuxとOracle Java HotSpot Virtual Machineで構成される。

同システムは「Oracle Linux」上で稼働し、「Oracle NoSQL Database」のコミュニティ・エディションと「Oracle HotSpotJava Virtual Machine」が搭載されている。

ビッグデータ・プロジェクトの導入と管理を簡素化するよう設計、18台のOracle Sunサーバーがフルラックで構成されており、主な仕様は次のとおり。

・メインメモリ:864GB
・216コアCPU
・648TBのRAWディスクストレージ容量
・ノード間およびオラクルの他のエンジニアド・システムズ間のInfiniBand接続速度40Gb/s
・データセンターとの10Gb/sイーサネット接続

また、同社は、Hadoop製品や「Oracle NoSQL Database」に保管されたデータを「OracleDatabase11g」と統合できる「Oracle Big Data Connectors」の提供を開始することをあわせて発表した。