ターボリナックスは4月20日、ピルクスが提供する小型組み込みボード「μPZ-1」の販売を2012年5月31日より開始することを発表した。

同製品は、名刺サイズ以下の小型設計と広範囲な用途に適用可能なパフォーマンスを両立した高性能ボードで、プロセッサとしてTexas Instruments(TI)製MCU「Sitara」のARM Cortex-A8コア搭載品である「AM3894(動作周波数は1.2GHz)」を採用。同MCUは、グラフィックアクセラレータとしてImagination Technologiesの「PowerVR SGX530」を搭載しているほか、多様なニーズに対応するペリフェラルとしてUART×3、SPI、I2C×2、PCI Express(PCIe)(Gen 2.0)×2lanes、SATA(3Gbps)×2、SD/SDIO、USB2.0×2、Ethernet 10/100/1G(GMII、MII)×2、McASP、GPIO、DVI、JTAGなどを搭載。これらの機能は80mm×54mmの小型基板上に搭載されており、ロボットやキオスク端末、遠隔監視や制御などの自己の用途に応じて活用することが可能だ。

また、Androidの動作も可能であり、完全にオープンな開発環境をサポートしており、同社でも組み込みLinux市場におけるこれまでの経験に基づき、各種OSのポーティングやデバイスドライバ・ミドルウェア開発のほか一部アプリケーションの開発なども含めた総合的な受託開発サービスを展開していくとしている。

なお、同製品の価格はオープンで、μPZ-1のほかにマニュアルおよびマニュアルなどを格納したSDカードが付属する。

μPZ-1の外観