Wind Riverは4月18日、 Andriod車載情報システム開発向けソフトウェア「Wind River Solution Accelerators for Android, Automotive」を発表した。

車載システムの開発は複雑な環境のため、先端ソフトウェアを組み込む技術的障壁が非常に高い。この中で、Androidは迅速な開発を可能にすることから、自動車業界でも、プラットフォームの選択肢として注目されている。一方で、一般ユーザーの間では、車載機器とモバイル機器を連携させ、様々なソフトやコンテンツが楽しめる環境が早く実現してほしいというニーズが高まりつつある。

同製品は、「Wind River Solution Accelerators for Android」シリーズの最新ソフトウェアで、 Androidを採用する際の複雑な作業を解消し、コンシューマエレクトロニクスと自動車産業の融合をサポート。iPod/iPhone/iPadの接続に対応したマルチメディア機能、ユーザーがカスタマイズ可能なユーザーインタフェース、FMラジオ機能などの開発を支援する。

開発面では、専門ソフトウェアおよびシステムインテグレーションサービスを提供しており、車載情報システムの起動時間を短縮する高速ブート、オンラインとオフラインでのアップデート方式により、Androidデバイスにアップデートを配信するファームウェア管理、車のセンターコンソールから携帯電話を制御するBluetooth車載情報システム拡張機能など多数のオートモーティブ向け追加機能などに対応する。

また、Solution Accelerators for Androidシリーズで提供される、検証済みのアプリケーションとミドルウェアコンポネントの中から、専門性の不足部分を補い、複雑な差別化機能を即座に統合できるソフトウェア要素を選択できるという。