Googleは4月9日、Web上で世界の美術品を鑑賞できるサービス「Googleアートプロジェクト」に、日本の美術館・博物館の作品を追加したと発表した。国宝16件、重要文化財51件を含む美術作品567件の高解像度画像が、Googleアートプロジェクトで閲覧可能になった。
今回、Googleアートプロジェクトに加わった日本の美術館は、足立美術館 / 大原美術館 / 国立西洋美術館 / サントリー美術館 / 東京国立博物館 / ブリヂストン美術館の6館。特に東京国立博物館に収蔵されている国宝「観楓図屏風」(狩野秀頼筆 / 室町~安土桃山時代)と、足立美術館蔵の「紅葉」(横山大観作 / 1931年)の2作品については、70億画素の超高解像度で撮影され、細かい筆のタッチまで鑑賞できるという。
また、東京国立博物館と足立美術館は、ストリートビューで美術館内の様子を見ることもできる。
Googleアートプロジェクトは昨年2月に米国ではじまったサービス。開始当初は、メトロポリタン美術館やウフィッツィ美術館など、米国・欧州の17館の参加に留まり、閲覧可能な作品数は1000件程度だった。現在は日本を含め世界各国の美術館151館が参加し、6000人以上の芸術家による3万件以上の作品を鑑賞できるようになっている。