The GNU Compiler Collection includes front ends for C, C++, Objective-C, Fortran, Java, and Ada, as well as libraries for these languages. |
GCCのメーリングリストにおいて25周年を迎えたGCCの祝賀と最新版「GCC 4.7.0」が発表された。GNU Compiler Collectionは、Stallman氏が1987年に一般公開したコンパイラコレクションより始まっている。その後25年間でC、C++、Objective-C、Fortran、Java、Ada、Goなど複数の言語に対応し、多種多様なアーキテクチャをサポートしている。
GCCはほぼ1年おきにリリースされており、今回のリリースでも機能の追加や強化が多数実施されている。例えば、GCC 4.7.0ではLTO (link-time optimisation)の改良によりコレクション内のすべて言語に対してメモリの使用量を減少させ、スケーラビリティを向上させている。
また、C++コンパイラではatomicsやC++11メモリモデル、ユーザー定義リテラル、エイリアスの宣言、委譲コンストラクタなどのC++11標準の機能がサポートされるようになった。Cコンパイラにおいてもユニコード文字列の対応やノーリターン関数、アライメントなどISO C11標準の機能が追加されている。
その他、ナショナル セミコンダクターのCR16、テキサス・インスツルメンツのC6Xなど新たなアーキテクチャがサポートされ、Intel及びAMDのx86(x64)やCortex A7ファミリなどのARMアーキテクチャの機能強化も行われている。
記事公開当初において、メッセージのポストをRichard Stallman氏が行っていたものと記載しておりましたが、誤りがありましたので該当箇所を訂正致しました。ご指摘頂きました皆様、ご迷惑をおかけしました読者の皆様ならびに関係各位の皆様には深くお詫び申し上げます。