1981年5月11日に36歳という若さでこの世を去ったボブ・マーリー (C)BANG Media International

映画配給会社のマグノリア・ピクチャーズが、ボブ・マーリーの新たなドキュメンタリー映画を公開すると発表した。

『マーリー』と名付けられた本作は、劇場公開に加えデジタル形式、DVD、そしてオンライン配信で4月20日に解禁予定だ。2時間にも及ぶこのドキュメンタリーには、ボブのオリジナル楽曲4曲の未公開映像や、20分の未公開インタビューなどが収められるという。

本作は、ボブの遺族から正式に承諾を得た初のドキュメンタリー映画でもある。ザ・ローリング・ストーンズに密着したドキュメンタリー映画『シャイン・ア・ライト』(2008年)の巨匠マーティン・スコセッシが当初監督を務める予定だったが、スケジュールの調整が合わず降板。その後、『ラストキング・オブ・スコットランド』(2006年)のケヴィン・マクドナルド監督に白羽の矢が立った。マクドナルド監督は「10年ほど前、ミック・ジャガーと一緒に映画を作ったんだ。小さなカメラ片手に6ヶ月間、彼に密着したよ」と今作への自信を覗かせた。

さらにマクドナルド監督は、この作品がレゲエ界初の世界的大スターにまで達したボブ・マーリーの華々しい躍進に迫った作品であり、彼の遺族が映画製作の許可を与えたことにより、実現に至ったと説明している。

また、ボブ・マーリーの長男ジギー・マーリーは同作を支援していると太鼓判を押した。「部分的に僕もアイデアを出しんだけど、ケヴィンはそれを取り入れなかった。でもケヴィンを信頼しているからOKと答えたよ。何が良い映画を作るか知っているし、最初のカットを見た時、正しい方向に進んでるって感じたね」

この作品では、マーリーの人種差別に対する苦悩や、腐敗したジャマイカ政府に立ち向かう姿などが取り上げられる。ジギーは「この映画ではうわさ話じゃない、事実が語られている」とコメントを寄せている。

(BANG Media International)

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