東日本大震災からの復興事業を記念して、新図案の一万円金貨幣と千円銀貨幣が2015年に発行されることになった。この記念貨幣の発行に伴い、造幣局では貨幣の表面デザインを公募している。締め切りは3月21日。

一万円金貨幣(左)、千円銀貨幣(右)の裏面

デザインには、東日本大震災からの復興事業を記念する趣旨をあらわすもので、記念貨幣として親しみがあることが求められる。審査は、造幣局の岩手県・宮城県・福島県の各担当者や、復興庁・財務省の担当者などが実施し、各貨幣について3種(計6種)のデザインが選定される。入選作品は5月末に造幣局ホームページにて発表され、入選者には表彰状、記念品が贈呈されるとのこと。

今回発行される一万円金貨幣は、直径26mmで品位は純金の予定。千円銀貨幣は、直径40mmで品位は純銀、彩色を施したカラーコインとなる予定。いずれも裏面には、大津波に見舞われた岩手県陸前高田市で一本だけ残った「奇跡の一本松」とハトが描かれる。なお、記念貨幣は、震災復興に充てる「個人向け復興応援国債」の購入者に特典として贈呈されるほか、一部は抽選販売されるという。