LGエレクトロニクス・ジャパンは21日、ロボットクリーナー「HOM-BOT2.0」を発表した。発売は3月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は8万円前後となっている。名前に"2.0"の文字が含まれているが、"1.0"は韓国のみで販売され、日本国内では本製品が初登場となる。

イメージ解析によるスピーディーな掃除だけでなく、HEPAフィルターやリチウムイオンバッテリーなど、ロボットクリーナーとしては初めての機能を搭載する「HOM-BOT2.0」

HOM-BOT2.0は、自律的に部屋の中を走り回り掃除を行うロボットクリーナー。掃除モードは「ジグザグ掃除」「空間拡張掃除」「集中掃除」「リモコン手動掃除」の4種類。一般的な掃除ではジグザグ掃除で稼働し、それ以外のモードは特定の場所を集中して掃除したい際に使用される。本体の上部と下部にそれぞれ1台ずつ搭載するセンサーカメラで部屋全体のイメージを撮影し、それを解析。最短ルートを算出するインテリジェントタイプのロボットクリーナーだ。ロボットクリーナーを使用したことがある人にはにわかに信じられないかもしれないが、ジグザグ掃除モードで、15畳の部屋を約18分で掃除することができるという。

障害物センサーと加速度センサーを搭載しており、壁などを事前に検知。壁際などのほこりがたまりやすい場所にゆっくりと近づき、壁と平行に移動し、衝突することなく掃除を行う。壁際などを掃除するための回転ブラシや、ふき掃除を行うためのシートも装備する。段差の乗り越え能力は約1cm。カーペットなどの上も走行可能だ。段差センサーも装備しており、階段などから落下することもないとのことだ。

フィルターには、空気清浄器などにも使用されているHEPAフィルターを、ロボット型掃除機としては初めて採用した。また、吸引力を確保しながら排気を抑える「エアーパスシステム」の採用で床面でのホコリの巻き上げを抑制。さらに、フローリング上での動作音は48dBと、低騒音化も図られている。

電源には、ロボット掃除機では一般的なニッケル水素充電池ではなくリチウムイオン充電池を採用。電池残量がなくなると、ホームステーションで自動的に充電を行う。充電時間は約3時間。連続動作時間は非公開となっているが、充放電サイクルは約500回と、ニッケル水素充電池を使用した製品に比べて約2倍となっている。本体サイズは直径360mm×高さ132mmで重量は3.2kg。ダストボックスの容量は0.4Lとなっている。