Project Kotlin is the codename for a statically-typed JVM-targeted programming language developed by JetBrains |
JetBrainsは2月14日(ロシア時間)、同社が開発しているプログラミング言語「Kotlin」をオープンソース化したことを発表した。JetBrainsは、Java IDEである「IntelliJ IDEA」やVisual Studioの拡張機能「ReSharper」などを開発している企業。
Kotlinは、Java仮想マシンのバイトコードにコンパイルできる静的に型付けされたプログラミング言語。Javaに似た文法をもっているが、Nullポインタの逆参照などの問題を静的にチェックするなどJavaよりも安全に設計されている。また、型推論や高層関数、ミックスイン、デリゲーションなどを含めており、Javaよりも簡潔にしている。
オープンソース化されたKotlinにはApache Licence 2.0が採用されている。今回、公開されたツールにはKotlinのコンパイラ"Kompiler"、Java標準ライブラリ向けの拡張機能、AntやMaven、Gradle用のビルドツール、IntelliJ IDEAのプラグインなどが収録されている。
JetBrainsは開発者向けにWeb Demoというサイトを用意している。Web DemoではブラウザでKoltinを体験することができるようになっている。
Kotlinのスナップショットビルドはこちらよりダウンロードできる。ソースコードはGitで管理しており、こちらにあるリポジトリよりチェックアウトできる。
開発者によると、Kompilerは現在Java仮想マシン用のバイトコードのみの対応だが、JavaScriptのバックエンドの開発に着手しており、将来はLLVMバックエンドを開発するつもりであるという。