WebRTC最新ドラフト公開 - Chrome開発版に実装あり

W3CからWebRTCの最新版となる「WebRTC 1.0: Real-time Communication Between Browsers」のワーキングドラフトが公開された。WebRTCはブラウザ間におけるストリーミングメディアの双方向通信を可能にするための仕様。HTML5におけるvideoやaudioの機能を拡充することになる。JavaScriptから操作し、ストリーミングメディアのやり取りが可能となる。

ブラウザ間でのリアルタイム通信を想定した仕様だが、仕様を満たしていれば、通信相手はPCのブラウザに限定されない。カメラやマイク、テレビなどアプライアンスにおける展開も想定されており、将来的にはさまざまなデバイスにおいてWebRTCに準拠したやりとりができるようになる可能性もある。

Googleは最近のChrome CanaryチャンネルやChrome Devチャンネルでこのワーキングドラフト版のすべてではないが、多くの機能を実装したことを伝えている。Googleは利用しやすいChromeの開発最新版でWebRTCの機能を利用できるようにすることで、実装の不具合の早期発見や、WebRTCの普及促進などを促したい狙いがあるものとみられる。