Net Applications - Usage Share Statistics for Internet Technologies.

Net Applicationsから2012年1月のデスクトップブラウザシェアが発表された。1月はこれまでの傾向と異なり、これまで強い成長を続けてきたGoogle Chromeがシェアを減らし、それに代わるようにIEがシェアを増やしている。IEはすべてのバージョンでシェアを増やしており、これはここ最近では見られなかった傾向となる。

2012年1月ブラウザシェア/円グラフ - Net Applications報告

2012年1月ブラウザシェア/棒グラフ - Net Applications報告

2012年1月短周期一括型バージョン別ブラウザシェア/円グラフ - Net Applications報告

2012年1月短周期一括型バージョン別ブラウザシェア/棒グラフ - Net Applications報告

順位 ブラウザ シェア 推移 備考
1 IE 52.96% 上昇へ転じる
2 Firefox 20.88% 下落傾向
3 Chrome 18.94% 微減
4 Safari 4.90%
5 Opera 1.67%
順位 短周期一括型バージョン別ブラウザ シェア 推移 備考
1 IE8 27.45% 25ヵ月連続1位
2 Chrome+ 18.94% 微減
3 Firefox 4+ 16.14%
4 IE9 11.64% 上昇傾向
5 IE6 7.93% 増加へ転じる
6 Firefox 3.x 4.56% 下落傾向
7 IE7 4.90% 下落傾向
8 Safari 5.x 4.33% Maxthon Editionは含まず
9 Opera 11.x 1.47%

IE8は25ヵ月連続の1位を獲得し、1月はシェアも増やしている。IE9は継続して上昇傾向にあり、IE6も1月には増加へ転じている。これまで減少傾向が続いていたIE7も、1月にはシェアを増やしている。1月はIE9、IE8、IE7、IE6がすべてシェアを増やす結果となった。

IEが全バージョンに渡ってシェアを増やした明確な背景はわからないが、Microsoftは2011年12月に「IE自動アップグレード」への移行を発表しており、この取り組みが影響している可能性も考えられる。また、Net Applicationsでは「Google's Jaw-Dropping Sponsored Post Campaign For Chrome」の指摘を受けて、Googleが1月3日にChromeサイトに対するページランクを0へ変更していることに言及しており、関連性は不明だが、こうした変更がシェアに影響を与えた可能性もある。