カシオ計算機は31日、南米の新しい物流拠点となる「ウルグアイ中央倉庫」を稼働したことを発表。中南米各国の販売代理店と協力しながら、同地域における一層の事業拡大を目指していくとしている。

同社は、南米地域での事業拡大に向けて、ブラジル国内の販売会社「カシオブラジル」を中南米各国を統括する拠点として機能強化を図り、2011年10月より新体制として営業を開始している。一方、物流面では、主要な生産地である中国から南米各国まで個別に輸送しており、商品が届くまで最低でも1カ月ほどかかるといった制約を抱えていた。

2012年8月には、物流管理会社「カシオラテンアメリカ」をウルグアイのモンテビデオに設立。南米市場で中核となるメルコスール(南米南部共同市場)の加盟国、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、および準加盟国のチリに向けた商品を一元管理し、各国の販売代理店からの発注に対して即時出荷できる物流体制を整えた。

ウルグアイのモンテビデオは、フリートレードゾーンとしてメルコスール内へのトラック輸送網が整備されており、アルゼンチンのブエノスアイレスまでは24時間、ブラジルのサンパウロやパラグアイのアスンシォン、チリのサンティアゴまでは72時間から96時間で輸送が可能という。これにより、ユーザーが必要としている商品をタイムリーに届けられ、各国の販売代理店にとっても多くのメリットが生まれることから、積極的な取引が容易になるとしている。

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