米CEVAは、カメラ向けDSPのSilicon IPとして「CEVA-MM3101」を発表した。これは同社のCEVA-MM3000アーキテクチャをベースとするもので、スマートフォンやタブレット、スマートTVといったデバイス向けに画像処理に必要な処理パイプラインに加えて、Video stabilizerや顔検出/ジェスチャ認識/ARなどの機能にも対応させたものとなっている。

これにより、こうした処理を従来のRISCベースのCPUで行わせた場合と比較して、20倍の電力効率向上が実現できると同社は説明する。一例として、CEVA-MM3010を利用した場合、1080pのビデオストリームの処理、もしくは8Mpixelの画像を12fpsで処理することが可能であり、同時にVideo StablizationとColor correction、WDR(Wide Dynamic Range)と顔検出/ジェスチャ認識が可能であるとしている。

また、CEVA-MM3101に向けては、Cコンパイラ/IDE/デバッガ/シミュレータ/プロファイラを含むソフトウェア開発環境が提供されるほか、ソフトウェアとしてビデオ及び静止画処理のライブラリが提供される。この中には画像処理パイプラインカーネルや非線形フィルタ、プレ/ポスト処理関数、顔検出、Video codecカーネルなども含まれる。

なお、同IPのライセンスはすでに開始されているほか、同社はeyeSightと共同で、CEVA-MM3101ベースのHMI(Human Machine Interface)のデモをCES 2012において実施するとしている。