ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)日本版(編集長:小野由美子)は1日、「2011年10大ニュース」を発表した。編集部が日本版読者の反響、記事本数が多かったトピックス、米国・アジア版記者が精力的に取材したテーマなどから10本のニュースを選出した。

2011年は、東北地方を襲った巨大地震と大津波が数え切れない人命を奪い、破壊された原発が次世代にも及ぶ放射能汚染の恐怖をもたらした。日本はこの未曾有の危機をどのように乗り越えるのか。また嵐は国内にとどまることなく、経済においてはユーロ圏で2009年末に表面化したソブリン危機がいまだ解決しておらず、米国でも財政再建を阻む政治の機能不全が目立っている。

WSJ日本版は、サイト内に特設ページを設け、WSJが伝えた激動の1年を振り返っている。

WSJ日本版が選ぶ2011年10大ニュース

1位 福島第1原発事故が問う原発の将来、続く放射能汚染問題
【記事】設計上の欠陥が事故を悪化させた―福島原発(7月1日)
2位 東日本大震災―依然としておぼつかない復興への道筋
【記事】震災が変えた運命-陸前高田市長の苦悩(4月12日)
3位 深まる欧州ソブリン危機
【記事】ギリシャ国民を待ち受ける苦難(10月30日)
4位 「中東の春」―焦点はシリアの今後に
【記事】「アラブの春」の後に「不確実な秋」が到来か(8月24日)
5位 米国債が初めての格下げ―深まる党派対立と政治の機能不全
【記事】米格下げめぐる対立、S&Pからの電話が発端(8月8日)
6位 菅前首相の辞任めぐる政治混迷と野田政権発足―問われる民主党の政権担当能力
【社説】日本3度目の開国(有料)(11月15日)
7位 スティーブ・ジョブズ氏死去―飽くなき挑戦を続けたカリスマを失ったアップル
【記事】偉大な功績残した不世出のイノベーター、スティーブ・ジョブズ氏(10月6日)
8位 日本経済をむしばむ円高
【記事】日本の介入の目的は中小輸出業者支援(有料)(11月10日)
9位 中国高速鉄道衝突事故―世界No.2に躍進した中国経済の歪みか
【記事】故障した「チャイナ・エクスプレス」(8月2日)
10位 9.11から10周年―ビンラディン容疑者死亡
【社説】ビンラディン後のイスラム―情勢見極める必要(5月4日)

未曾有の大災害となった東日本大震災関連記事が1、2位となり、終息の予測がたたない欧州ソブリン危機が3位に選ばれた。