Opera’s newest Web browser introduces a new technology platform.

Opera Softwareは次期Operaとして「Opera 12」の開発を進めていたが、ハードウェアレンダリング機能をより完璧な状態でリリースしたいとして、現在のバージョンの改善版となる「Opera 11.60」を先にリリースすると発表した。開発コード名は「Tunny (マグロ)」。Opera Softwareは比較的早期の段階でTunnyをリリースするとしており、その早さとマグロの速さをかけて、この開発コード名を選択したものとみられる。

Opera 11.60に組み込まれる予定の新機能は次のとおり。

  • 新しいHTML5パーサ「ラグナロク」搭載。
  • 複雑なWebアプリケーションにおけるメモリの管理を改善した新しいバージョンの「チャラカン」JavaScriptエンジン搭載。
  • ECMAScript 5.1サポート。
  • CSS3円形グラデーションサポート。
  • HTML5カスタムスキーマおよびコンテンツハンドラに対応。

Opera 11.60 Tunnyのスナップショット起動例。

UIに大きな違いはなく、累進的なバージョンアップであることがわかる。

機能改善や以前から取り組まれてきた新機能開発が取り込まれたかたちになっている。ハードウェアアクセラレーションへの切り替えと、新しいテーマの採用は「Opera 12」まで見送られることになる。ハードウェアアクセラレーションの利用のために中継ぎリリースを発表するということから、「Opera 12」はかなり革新的なレンダリングアクセラレーションが実現されそうだ。