カシオ計算機は20日、OSとしてAndroid 2.2を採用し、アプリによって顧客/売上/予約管理などの機能を拡張できる店舗支援端末「VX-100」を発表した。同社製アプリのほか、対応アプリを開発できるソフトウェア開発キットも用意する。12月より発売し、価格はオープン。

VX-100はアプリで機能を拡張できる。サブディスプレイをポップアップした状態(写真左)と、本体左上に収納した状態(写真右)

VX-100は、10.4型カラーのタッチパネル液晶を備えた据え置きタイプの店舗支援端末。お客に向けた情報表示が可能なサブディスプレイや、レシート発行などに使える感熱プリンタを搭載する。

「売上管理」アプリを標準搭載し、カシオ計算機の電子レジスター「ドロア」(別売)と併用することで、より高機能な電子レジスターとして活用できる。また、売上集計管理や電子決済といったネットワークサービスも利用可能(2012年1月の対応予定。CXDネクストとの契約および利用料が必要)。

ドロア(別売)との組み合わせ例

経営層向けの「顧客管理」アプリでは、売上管理データと連係することで、顧客の来店頻度や消費額の分析に対応。特別セールの実施といった、効果的なプロモーションに役立つとしている。また、レストランの予約やバースデーケーキの予約といった多彩な予約業務を支援する「予約管理」アプリ、携帯電話や外部PCでVX-100を制御できる「Eメール遠隔操作」アプリなども提供する。

主な仕様は、CPUがARM Cortex-A9 Dual Core(533MHz)、メモリが512MB、フラッシュROMが2GB。メインディスプレイは10.4型タッチパネルカラー液晶(800×600ドット)、サブディスプレイは収納式回転機構を備えた32×160ドット(20文字×2行)のモノクロ液晶。内蔵プリンタは1シートサーマル式で、記録紙の幅は58mmまたは80mm。

インタフェースは、ドロア端子×2、磁気カードリーダー端子×1、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN×1、USB 2.0ホスト×1、RS-232C×3、SDHCメモリーカードスロット×1。本体サイズは約W395×D237×H229mm、重量は約5kg。