村田製作所は9月20日、新型の「電動歩行アシストカー」を開発し、10月4日より始まる「CEATEC JAPAN 2011」に出展することを発表した。

電動歩行アシストカーは、平行2輪に万が一の転倒防止用の補助輪を備えたスタイル。CMなどでもお馴染みの自転車型ロボット「ムラタセイサク君」および一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん」の「倒立振子」制御技術を応用している。倒立振子制御とは、機体に搭載したジャイロセンサ(角速度センサ)によって自分自身の傾きを検知し、倒れようとする方向へ移動する先読み動作によって転倒を防ぐバランス制御技術だ。

またパワーアシスト機能を搭載しており、本体を軽く押すもしくは引くことで前進・後退が可能で、荷物の運搬に活用することが可能。後方に倒して補助輪を利用する形にすれば、利用者が体重をかけても転倒する心配はなくなるので、シルバーカーなどの福祉用具、ベビーカーやショッピングカードなどへの応用が考えられている。

なお、電動歩行アシストカーは、同社の組織横断型の新規事業創出活動「MIRAI活動」で誕生した製品だ。