パイオニアは12日、BDプレーヤー「BDP-140」を発表した。価格はオープンで、推定市場価格2万円前後だ。低価格ではあるが、3D再生やDLNAなどの規格に対応するコストパフォーマンスの高いモデル。発売は9月下旬となっている。
BDP-140は、同社のBDプレーヤーのローエンドに位置付けられるモデル。低価格ではあるが、ブルーレイ3DやSACD、AVCRECなど、多くの規格に対応しているのが特徴だ。対応する光学メディアの規格はBD-ROM(BDMV)、BD-R/-R DL/-RE/-RE DL/-R LTH(BDMV/BDAV)、DVD-R/-RW/-R DL(ビデオ/VR/CPRM)、DVD+R/+RW/+R DL(ビデオ)、音楽CD、CD-R/RW(CDDA)、SACD、AVCHD、AVCREC。再生可能なファイル形式はDivX HD、MKV、JPEG、MP3、WMA、WMVとなっている。なお、1080pへのアップスケール再生も可能だ。
光学ディスク用のトレイだけでなく、USBポートを前面と背面に1基ずつ装備。マスストレージクラスに対応したデバイスを接続してファイル再生を行うことも可能だ。リアパネルにLANポート(10BASE-T/100BASE-TX対応)を備えているので、ネットワーク接続も行える。インターネットに接続しておけば、「YouTube」の動画を視聴可能。
また、DLNA 1.5に対応しており、ネットワーク経由で音楽や映像、静止画の再生が可能だ。ただし、DTCP-IPには非対応なので、BDレコーダーの録画番組などの著作権保護がかかったコンテンツをネットワーク経由で視聴することはできない。USB/LANポート以外の端子はHDMI出力×1、コンポジット映像出力×1、光デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1を装備する。
途中まで視聴したコンテンツを、その続きから再生する「つづき見再生」機能を採用しているのも特徴だ。また、iPadやiPhone、iPod touch用の無料アプリ「iControlAV2」を使っての操作にも対応している。10月に発売予定となっている、同社のAVアンプ(現時点で詳細は未発表)と組み合わせると、AVアンプ側の機能である「ストリームスムーサー」や、「サウンドレトリバー」を自動起動するリンク機能が利用可能になる。
ストリームスムーサーは、低ビットレート映像の再生時に発生するノイズを低減する機能で、サウンドレトリバーは、音楽ファイルに非可逆圧縮を行った際に失われた高域などの成分を補間する機能。なお、ストリームスムーサーは「VSA-LX55」に既に搭載されている。一方のサウンドレトリバーは同社のAV製品の多くに採用されているが、現行の製品ではBDP-140との間で動作するリンク機能が採用されていないため、同機能の自動起動を行うことはできなかった。
本体サイズ/重量は、W435×D249×H58mm/2.1kg、消費電力は23W(待機時消費電力は0.3W)となっている。