リコーは5日、ユニット交換式カメラシステム「GXR」専用の拡張ユニット「GXR MOUNT A12」を発表した。従来の「GXR」専用ユニットは、レンズと撮像素子、画像処理エンジンが一体化したものだったのに対し、「GXR MOUNT A12」は撮像素子と画像処理エンジンのみが搭載されたライカMレンズ用マウントユニットとなっている。ただし、Mマウント対応のレンズであっても、一部装着できないものもある。価格はオープンで、推定市場価格は65,000円前後。発売予定時期は9月9日となっている。

「GXR MOUNT A12」

「GXR MOUNT A12」を使用することで、豊富なラインナップのライカMレンズを装着できるようになる。さらに、ライカMマウント用の変換アダプタを使用することも可能。すでに数多く存在する交換レンズを使用できるようにすることで、「GXR」専用の交換ユニットの少なさを補う狙いもある。搭載する撮像素子は23.6mm×15.7mm(APS-Cサイズ 総画素数約1,290万画素)とCMOSセンサーで、有効画素数は約1,230万画素。シャッターは電子シャッターと新開発のフォーカルプレーンシャッター、2方式を搭載している。シャッター速度は、電子シャッター利用時で1/8,000~1秒、フォーカルプレーンシャッター利用時で1/4,000~180秒の範囲で設定可能。なお、4倍のデジタルズームも行える。

本製品を「GXR」に装着することで、一般的なレンズ交換式カメラと同じ状態になる

撮影設定を保存できる「マイセッティング」機能は、設定情報ごとにレンズ名称や焦点距離、F値を入力しておける。それぞれのレンズに最適化した設定を分かりやすく表示できるというわけだ。設定情報は本体に6パターン、SDカードに6パターンまで保存できる。

なお、「GXR MOUNT A」の発表に合わせてソフトケース「SC-75B」と「SC-75T」がオプションに追加された。「SC-75B」がカメラ下部分を包み込む形状のもので、装着したままでの撮影が可能。ストラップも付属する。「SC-75T」はカメラ全体を包み込むケースだ。価格は「SC-75B」が6,825円、「SC-75T」が3,675円となっている。

「SC-75B」

「SC-75T」