Microchip Technologyは、オープンソースの開発キットである「Arduino」とハードウェア/ソフトウェア共に互換となるPIC32ベースの開発キットである「chipKIT」を発表した。
これを設計/製造したのは同社のパートナーであるDigilentで、Arduinoのプログラミング言語および開発環境と互換性を保っている。chipKitは既存の3.3V Arduinoのシールドをそのまま利用可能で、また既存のArduino向けスケッチをそのまま実行可能としている。
chipKITは、「Arudino Uno」と互換となる「chipKIT Uno32」、および「Arduino MEGA」と互換となる「chipKIT Max32」の2製品が用意される。搭載されるのは80MHz駆動のPIC32で、最大512KBのFlash Memoryと128KBのRAMを内蔵するほか、Ethernet/CAN/USB(フルスピードのHost/Device/OTGの動作が可能)/複数のI2C、SPI、UARTといった通信I/F、複数のタイマーと16chのA/Dコンバータ、2つのコンパレータなどの周辺回路が内蔵される。
chipKIT Uno32は26.95ドルで、chipKIT Max32は49.50ドルで、すでに出荷を開始している。またこれらのボード向けのオープンソースベースソフトウェアも提供されるほか、2011年6月にはNetworkおよびI/Oシールドも提供可能となる予定である。