Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

Googleは3月22日(米国時間)、WebページやWebサイトのパフォーマンス分析ツールのChrome版「Page Speed for Chrome」を発表した。

Page SpeedはWebページ/サイトのパフォーマンスを分析して改善点を提示するツール。これまではFirefox/Firebugアドオンとして提供されてきた。Chrome版が提供されたことで、FirefoxとChromeの双方でPage Speedが使えることになる。

Chrome版のPage SpeedはFirefox/Firebugアドオンと同じコア機能を備えるほか、先行して次の2つの機能が実装されている。

  • スコア付けと改善策提案順序を最適化。より効果が見込める最適化がより上位に登場するように変更されている。
  • 日本語を含む40の言語に対応。

これら機能はこれからリリースされるFirefox/Firebugアドオン版にも反映される見通し。

Chrome版のPage Speedをインストールするには通常のエクステンションとは違う操作が必要。まずアドレスバーに「about:flags」と入力して試験運用機能一覧を表示させる。その中から「試験運用版の拡張機能API」の項目を有効にして、一度Chromeを再起動する必要がある。再起動後にUsing Page Speed for Google Chromeの「click here to install Page Speed for Chrome」をクリックしてPage Speed for Chromeをインストールする。

アドレスバーに「about:flags」と入力して表示される試験運用機能一覧

「試験運用版の拡張機能API」を有効化する

Page Speedはデベロッパーツールに統合する形で提供される。Page Speedをインストールすると「ツール」→「デベロッパーツール」で表示されるダイアログのメニュー項目の一番右に「Page Speed」の項目が追加されることを確認できる。

Page Speedをインストールする前のデベロッパーツール

Page Speedをインストールした後のデベロッパーツール。メニュー項目の左に「Page Speed」の項目が追加されていることを確認できる

Page Speedでパフォーマンスを分析するには、対象となるページの読み込みがすべて完了するまで待つ必要がある。読み込みが完了したあとで右上にある分析ボタンを押すことで分析結果が表示される。

Page Speed for Chromeの動作画面 - マイコミジャーナルを分析した結果

分析結果から算出された改善案一覧

Googleは今後、Native Clientの取り込みなどを計画している。