東京エレクトロン デバイス(TED)は11月16日、独BECKHOFF(国内総代理店はケーメックス)製Xilinx FPGA用EtherCATスレーブIPの技術サポートを開始したことを発表した。

EtherCAT(Ethernet Control Automation Technology)は、IEC61158の一環として公開されたオープン規格で、IEEE802.3 Ethernet規格を拡張した工業用通信プロトコル。信頼性が高く、リアルタイムで高速なEthernet通信が可能なため、モーションコントロールに代表されるFAネットワーク機器向けアプリケーションにおいて、用途の拡大が期待されている。

同サービスを提供することでTEDは、同スレーブIPを購入したユーザー向けに技術サポートを提供し、安心して開発できる環境作りのサポートを行うこととなる。なお、TEDは、Xilinxビジネス プロセスや製品品質、サポート能力などの各種監査をクリアしたXilinx Alliance Programのプレミア メンバー企業に認定されており、同サービスはこの長年のFPGA開発のノウハウや、自社事業として提供している開発受託サービスや基板設計、および基板製造を提供することで、ユーザーの開発期間の短縮と開発費用の削減、ならびに安心して開発できる環境の構築をサポートすることとなる。

なお同社では、ロボット制御、半導体製造装置をはじめとするFAネットワーク機器向けアプリケーションに広くEtherCATを普及していきたいとの考えを示しており、同技術サポートを行うことで拡販活動につなげていければとの期待を述べている。