米Express Logicは、同社のRTOSである「ThreadX」が米CEVAの「TeakLite-IIII」DSPコアをサポートしたと発表した。CEVAのTeakLite-IIIはコンシューマやモバイル/オフィス向けなどのアプリケーションに向けたSoCへの組み込みをターゲットとしている。
ThreadXは省フットプリントのRTOSであり、これをCEVAのDPSコアと利用する事で高性能・低オーバーヘッドと短TATなアプリケーション開発が可能とする。DSPは一般に超高速なリアルタイム応答や高レベルの処理効率を目的としており、CEVAのTeakLite-IIIもこれを特徴とする。ThreadXはロイヤリティフリーライセンスによる低価格と低オーバーヘッドにより、特に低コストが要求される高ボリューム向けのDSPアプリケーション(コンシューマ/モバイルデバイス、オフィスオートメーション、医療機器、ネットワーク機器など)に最適である。ThreadXは既に8億台以上のこうした製品上で利用されている。
CEVAのTeakLite-IIIは同社のTeakLiteファミリDSPコアの3世代目に相当する。ネイティブで32bit処理に対応しており、ここには72bit演算器を使った32bit乗算も含まれている。また強力なbit処理演算も用意されており、通信モデムやオーディオCodecで利用されるストリーム処理や32bit FFTを可能にする。内部は10段構成のパイプラインとなっており、広帯域の音声あるいはHDオーディオなどの処理をシングルコアで処理可能である。また同社のTeakLiteファミリーとの後方互換性も維持しており、更に3G携帯電話やHDオーディオ、VoIPや携帯オーディオプレイヤーなどに対応できる高パフォーマンスと低消費電力を特徴とする。
ThreadX for CEVA-TeakLite-IIIはソースコード付、ロイヤリティフリーで1万2,500ドルからの価格ですでに販売を開始している。