ルネサス エレクトロニクスと米Link_A_Media Devices (LAMD)は、データ記憶装置(ストレージ)向けシステムLSI(SoC)に関する協業を拡大することで合意したことを発表した。

LAMDとルネサスは、ルネサス統合前の2005年11月にNECエレクトロニクス(当時)と次世代ハードディスクドライブ(HDD)向けSoCにおける協業に合意し、LAMDの開発したHDD向けSoCを、NECエレが生産し、LAMDが販売してきた。今回の合意は、この協業を拡大し、フラッシュメモリを用いたSSD市場向けの次世代SoCの製造、販売を行うというもの。

SSDは、その性能から市場を拡大しており、両社は、LAMDの先進的なLDPC誤り訂正(ECC)技術とデータ復元技術、およびルネサスの製造プロセスとIPコアをベースとして、同市場向けSoCの共同開発を行っていくこととなる。こうした技術を採用するSoCは、低消費電力化とともに、データ読み出し時の雑音耐性向上、高効率のフォーマット、ディスクドライブの良品率向上を実現することが可能となるほか、高密度記録のための「Shingled Write Recording(瓦記録)技術」に対応。結果として、HDD/SSDメーカーは大容量化に対する市場ニーズに対応することが可能となると、両社は説明している。