ARMは、「ARM Development Studio 5(DS-5)Application Edition」を発売開始したことを発表した。DS-5は4カ月にわたるテスト期間を経て一般販売を開始したもので、ARMプロセッサベースのシステムで稼動するLinuxあるいはAndroid向けのネイティブな商用ソフトウェア開発に利用できる。

DS-5 Application EditionはEclipseベースのプロジェクトマネージャ上で複数のワークプレイスやプロジェクトを実行し、C/C++コンパイラおよびアセンブラのソースコード編集が可能である。DS-5はグラフィックの詳細表示やプロセス制御を含むデバッガも内蔵しており、Linuxアプリケーションや、Androidアプリケーションのネイティブカウンターパートのデバッグが可能である。

ソフトウェア開発サイクルの効率化のニーズに応えるため、ARM Cortex-A8ベースのSoCの高速シミュレーションモデルと、ターゲットサポート用のARM Linux distributionを搭載している。これらにより、ハードウェアが完成する前にソフトウェアのデバッグを開始することが出来る。

今回発表するApplication Editionは3種類を予定しており、DS-5の最初のエディションとなる。今後はカーネルやドライバ、デバッグ/トレース、パフォーマンスプロファイラ、さらに多くのシミュレーションモデル、およびより最適化の進んだARMコンパイラの提供が予定されている。

DS-5 Appliaction EditionはWindowsおよびLinuxホスト上で動作し、すでにオーダー可能である。トライアル版は同社Webサイトより入手可能である。