Mentor Graphicsは、同社のコンカレントCFD(Computational Fluid Dynamics)技術を採用した熱流体解析ソフトウェア「FloEFD Pro v9.3.1」が、PTCの機械設計エンジニア向け3D CAD製品「Pro/ENGINEER」に完全に組み込まれたソリューションとなることを発表した。

FloEFD Pro v9.3.1は、他のCFDツールとは異なり、ネイティブのPro/ENGINEERジオメトリを直接解析に使用可能で、設計と解析を繰返し行うことができる。また、コンカレントCFDにより、従来のCFDツールと比較してシミュレーション時間を65~75%まで短縮することができ、ユーザは製品の性能と信頼性を最適化すると同時に、時間や材料を無駄なく物理プロトタイピングの回数と開発コストを削減することが可能となる。

さらに、CADと解析で同じジオメトリと共通のユーザ・インタフェース(UI)、グラフィックス・ウィンドウ、ワークフローを使用することで、プロジェクトの設計プロセス全体で同一のデータセットを使って作業を進めることが可能だ。同ソフトではは、流体の流れ、熱および質量の伝達に対する物理シミュレーション機能を提供しており、材料ライブラリを含む電子機器の冷却解析のモジュールも用意されている。

なお、FloEFD Pro v9.3.1はPro/ENGINEER Wildfire 3.0、4.0および5.0に完全に組み込まれており、Windows 7を含む32および64ビット版に対応している。