MIPS Technologiesは、SMP環境におけるAndroid Platformのサポートを表明した。これは同社のCPUコアを利用したマルチCPU構成のSoCで利用できるものとなる。これを利用することで、MIPSコアを使ったAndroid PlatformベースのSmartphoneは、よりリッチなコンテンツを利用することができるようになるとする。

近年の民生機器に要求される機能や性能をスマートフォンを始めとする携帯機器でも実現する必要がでてきた。SMP構成はSoC全体の消費電力を低く抑えながら、こうした要求に対応する高い機能を発揮するために有用である。特にスマートフォンなどの場合、Webブラウジングや音声通話、ダウンロードやその他の処理を並行して行う必要があり、SMP環境で動作することにより、Android OSは複数の処理を任意のコアに自動的に割り当てながら負荷を分散させることができると同社は説明する。

すでに多くのMIPSコアのライセンシが、同社のMIPS32 1004K CPS(Coherent Processing System)コアや、MIPS32 34KマルチスレッドコアベースのものをAndroid上に移植開始している。

なお、MIPSによるSMP for Androidは、Androidコミュニティ(MIPSANDROID)より、2010年8月より無償で提供される予定である。