米Appleがテキサス州オースチンを本拠とする半導体設計企業Intrinsityを買収したと米New York Timesなどが報じている。Intrinsityは昨年7月に、Samsung Electronicsと共同開発した1GHz動作のARM Cortex-A8ベースのモバイルプロセッサコアを発表しており、Appleによる買収を勘案するとIntrinsityの技術がタブレットデバイス「iPad」のA4チップに用いられている可能性が高い。

Intrinsityは、プロセッサの高速化・低電力化に寄与するFast14技術で知られる。これは1-of-Nドミノロジック、4フェーズの位相クロッキング、配線を効率化するExpert Routingテクノロジなどから成り、ARM Cortex-R4の高速版であるCortex-R4Xなどに採用されてきた。昨年7月にIntrinsityがSamsungと発表したモバイルプロセッサコア「Hummingbird」(コード名)でも、45nm LP (Low Power)プロセスでリーク電流を抑えながら1GHzの動作周波数を達成するために、Intrinsityの拡張RTL FastCoreとFast14高速ドミノロジックが用いられた。

Hummingbirdは複数の電圧/動作周波数での動作に対応し、最低1.0Vのコア電圧で動作する。モバイル機器に最適なプロセッサコアであるため、同コアが発表された時に将来のiPhoneに採用される可能性が一部で話題になった。