独Neofonieは4月12日(現地時間)、Androidを搭載したタブレット端末「WePad」を発表した。同製品は大きめのタッチ画面、Webカメラ、オープン性など米Appleの「iPad」にない特徴を備えるが、「iPadキラーではない」とコメントしている。

WePadはGoogleのAndroidベースのタブレット端末。プロセッサはAtomで、画面は11.6インチ(解像度は1366×768)とiPadの9.7インチより大きめ。Wi-Fi、3G、GPS、Bluetoothなどに対応し、メモリカードリーダーのほかUSBポートも2口装備する。

加えて、iPadにはないWebカメラを備えておりビデオ通話が楽しめる。バッテリ持続時間は6時間で、iPadの10時間より劣る。

Webブラウジング、You Tube(FlashとAdobe AIR対応)、Facebookでのチャットなどが行える。また、同社ではAppleのiTunesのように特定の音楽プレイヤーに縛られることなく、音楽ファイルを再生できるとしている。

コンテンツプロバイダーは、パブリッシャー向けのオープンなeパブリッシングプラットフォーム「WeMagazine」を利用してコンテンツを提供でき、直接顧客と関係を構築できるという。すでに欧州の大手出版社Gruner+Jahrが、WePad上でドイツ語の人気雑誌「Stern」を提供する計画を発表している。

AppleのCEO、Steve Jobs氏はiPad発表時に「魔法(マジック)のような端末」と述べたが、WePadの専用ページには、「決して囲い込まない」とオープン性を強調、「われわれ(We)がともにマジックを起すことができるだろう」と記している。

価格は16GB版が449ユーロ、3G付きの32GB版は569ユーロ。iPadはまだ欧州では発売されていない。

Neofonieによると、すでにWebサイトに寄せられたプレオーダーはすでに2万人に上り、Facebookのファンページには1万5,000人近い登録がある。You Tubeの専用チャンネルでは、WePadのユーザーインタフェースのデモを見ることができる。

WePad。サイズは288×190×13(ミリメートル)、重さは、iPadより120グラム重い800グラム。