米Googleは1月12日(現地時間)、ドキュメント作成・共有のオンラインサービス「Google Docs (Googleドキュメント)」にオンライン・ファイルストレージ機能を追加することを発表した。今後数週間をかけて、すべてのGoogle Docsユーザーにロールアウトしていくという。

これまでGoogle Docsへのファイルアップロードは、ドキュメント、プレゼンテーション、スプレッドシート、PDFなどGoogle Docsでの表示に変換できるファイルタイプに制限されていた。オンライン・ファイルストレージ機能が有効になると、画像・動画、ZIPファイルなどあらゆる種類のファイルをGoogle Docsで保管できる。アップロードしたファイルは検索機能や共有フォルダ機能の対象にもなる。製品マネージャーのVijay Bangaru氏は「複数のコンピュータからファイルにアクセスするためのより便利なオプションとして、USBドライブの代わりにGoogle Docsを利用できる」と述べる。

オンラインストレージはGoogleユーザーから実現の要望が多かったサービスの1つで、"GDrive"などと呼ばれて、これまでに何度も登場が噂されてきた。Google Docsのオンラインストレージ機能はGDriveに相当するサービスと言える。ただしBangaru氏が「USBドライブの代わり」と言うように、ストレージのスペースやアップロードできるファイルのサイズに制限が設けられている。Google Docs形式に変換しないファイルの保管に利用できる無料ストレージは1GB。これ以上のストレージが必要な場合は有料の追加ストレージを購入する。現時点で20GBが5ドル/年だ。またアップロードできるファイルのサイズが1つ250MBまでとなっている。

なおGoogle Apps Premier Editionユーザーは、Google Documents List Data APIを通じたGoogle Docsへのファイルのアップロードやパソコンとの同期などが可能になる。PCおよびMacとの同期を実現する「Memeo Connect」、バックアップおよびファイル管理の「Simplicity」、プロジェクト管理プラットフォーム「Manymoon」など、Google Docsに対応したサードパーティのプログラムやサービスが用意されている。Googleはまた、Google Apps Premier Editionユーザーに対しても今後数カ月中に追加のストレージ販売(1GB=3.50ドル/年)を開始する計画を明らかにした。