Google Chrome Blog - The latest news from the Google Chrome team

GoogleのSteve Souders氏がHigh Performance Web Sites blogにおいて機能強化されたGoogle Chromeの新しい開発ツールを紹介している。Steve Souders氏はGoogleに務める以前はYahoo!でYSlowの開発に従事。Webページの高速化に関する開発に携わっており、特にHTMLやHTTP、JavaScript関連の高速化技術に定評がある。

Steve Souders氏は以前、パフォーマンス分析ツールとしてdynaTrace AJAX Editionを紹介。jQueryの開発者であるJohn Resig氏はSteve Souders氏がdynaTraceについてまとめた紹介文章に触発されてdynaTraceを調査し、出来のよさに驚いたという内容をブログに掲載している。Steve Souders氏はパフォーマンス分析ツールをたびたび紹介しているが、John Resig氏がその手のツールを紹介するのは珍しい。

Safari / WebKit r51580 on Mac OS X Snow Leopard動作例 - タブで補完対象が順次表示される

Safari / WebKit r51580 on Mac OS X Snow Leopard動作例 - リソースをタイムラインで表示

Safari / WebKit r51580 on Mac OS X Snow Leopard動作例 - DOMインスペクタ

Google Chrome 4.0.249.22 on Windows XP SP3動作例 - プロファイル機能 CPUプロファイル

Google Chrome 4.0.249.22 on Windows XP SP3動作例 - ヒープのスナップショットが可能

Google Chrome 4.0.249.22 on Windows XP SP3動作例 - 強化された新しいタイムライン

Steve Souders氏はChrome dev toolsにおいて特に強化されたDOMツリービュー、リソースのタイムライン表示、タイムラインタブにおけるさまざまなリソースのタイムライン表示機能、CPUおよびヒープのプロファイリングなど特徴的な機能を紹介するとともに、関連する文書へのリンクを掲載している。紹介されているドキュメントは次のとおり。

Google ChromeのDeveloper ToolsはWebKit Web Inspectorをベースに構築されている。このためSafariにナイトリービルドで提供されているWebKitを併用することでここで紹介されている機能とほぼ同じ機能を利用できる。

執筆現在、確認できる明確な違いとしては、Chromeの開発ツールにのみヒーププロファイラ機能が搭載されていることをあげられる。ヒーププロファイル機能ではヒープのスナップショットを作成できる。メモリの使用状況のスナップショットを比較することでメモリの使用状況改善に役立てることが可能。