STMicroelectronicsは、ARM Cortex-M3を搭載する同社のSTM32 MCUファミリ用の低価格開発キットを発表した。

STM32 MCUファミリ用の低価格開発キットのイメージ図

今回発表された開発キットは、Atollicの「TrueSTUDIO/STM32開発キット」と、STMicroの提供する「ST-LINKデバッグプローブ」を組み合わせたものである。TrueSTUDIO/STM32は無償で入手でき、コードサイズや利用時間に一切の制限が無い。一方ST-LINKはUSBでターゲットと接続され、価格は21ドルである。STM32を使い、あまり初期コストをかけずにデザインを研究したいとか少量生産を行いたいといったニーズに、今回の低価格かつ高機能の開発キットは適したものとなる。

TrueSTUDIO/STM32はEclipse IDEフレームワークをベースにしており、ARMプロセッサ用のGNUコンパイラ/デバッガが搭載される。またライトバージョンのプレコンパイルドライブラリが付属する。もし開発者がより高機能なバージョンを必要とする場合、C++を含む広範な言語サポートと、PCベースのビルダ/デバッガ、UMLダイアグラムエディタを含むGUI、それとバージョン管理ツールやバグ/TODOリスト管理ツールなどとの連携が可能なAtollic TrueSTUDIO/STM32 Proを購入することが出来る。

ST-LINKはすでに提供しており、価格は21ドル。一方、Atollic TrueSTUDIO/STM32 Proは995ユーロで販売されている。