Freescale SemiconductorとMentor Gpaphicsは、Power Architecture上でAndroid OSベースのアプリケーションを作成するための開発キットである「MPC8536-ADK」(Photo01)を発表した。
Android OSは当初は携帯機器向けに利用されたが、現在はマルチファンクションプリンタ(MFP)や産業向け機器、システムコントローラ向けのタッチスクリーンインタフェースなど幅広い組み込み分野で利用されはじめている。Android OSとFreescaleのPower Architectureベースの製品を組み合わせることで、こうした機器に要求されるさまざまなニーズに応えられる製品を容易に構築可能である。
さらにAndroid OSはダイナミックにアップグレード可能であり、これは新しいネットワークサービスの売り上げが見込めるという事でもある。
今回FreescaleはAndroid OSのプラットフォームとしてPowerQUICC IIIベースの「MPC8536E」を搭載したボードを提供、MentorはPower Architectureに最適化されたAndroid OSをここにインプリメントした。MPC8536-ADKを利用することで、Android OSの評価あるいはプロトタイピングを迅速に行う事が可能となる。
MPC8536-ADKには出荷時にPre-configureedされたAndroid OSと、この上で動作するランタイムおよびデモアプリケーションが付属する。すでにMPC8536-ADKはオーダ可能となっているが、出荷は2010年第1四半期を予定している。想定価格は1個の場合995ドル。QorIQを搭載した開発キットもまた、2010年中にリリースされる予定だ。