SpringSource

SpringOne 2GXにおいてSpringの最新版となるSpring 3.0の発表があったと複数のメディアが伝えている。SpringはJava EEアプリケーションプラットフォームをより簡単に扱うためのフレームワーク。軽量コンテナ、トランザクションレイヤ、JDBCレイヤ、マッピングツールとの統合、AOP機能、MVC対応などの特徴がある。エンタープライズクラスのJavaアプリケーションで活用される主だったフレームワークのひとつ。

Javalobby - SpringOne 2GX Kicks Off with Spring 3.0 releaseが伝えるところによると、Spring 3.0には次の特徴がある。

  • Java 5ベース
  • JSF 2.0およびJPA 2.0のサポート
  • Java EE 6の早期サポート
  • Beanの定義で使われるコアエクスプレッションパーサSpring expression language (SpEL)の導入
  • アノテーションベースコンポーネントサポートの増加
  • バインディングとフォーマッティング機能の拡張
  • 包括的なRESTサポートの実現
  • Object/XMLマッピング機能の提供
  • Spring 3.1/3.2タイムフレームにおけるServlet 3.0のフルサポート
  • Spring 2.5との後方互換の実現
  • JSR 303: Bean Validationに対するSpring向けセットアップ機能の実現
  • JSR 330: Dependency Injection for Javaの早期サポート

またSpringOne 2GX Kicks Off with Spring 3.0 releaseによれば、無償で利用できるSpringSource tc Serverの開発者エディションも発表されたと報告されている。これら周辺ツールを組み合わせることでJavaアプリケーションの開発が迅速に進められるという。SpringOne 2GX 2009 - Day One Reportによれば、発表されたSpring 3.0は一般リリースへ向けた最終ステージに入っている。リリースはそう遠い先の話ではないようだ。特に新機能であるREST機能や設定機能を試して開発チームへフィードバックを寄せてほしいと説明がある。

ひとつ前のメジャーバージョンであるSpring 2.5がリリースされたのは2007年11月19日(米国時間)。2年間を経てのメジャーアップグレードという運びになりそうだ。