NHKは3日、2010年3月放送スタートのNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』のヒロインに松下奈緒を起用すると発表し、同局で会見を行った。

NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』のヒロインに起用された松下奈緒

『ゲゲゲの女房』は、『ゲゲゲの鬼太郎』の作者・水木しげるの妻・武良布枝さんの自伝を原案にドラマ化した作品。水木しげると結婚した昭和36年、原稿が売れない極貧生活の中、夫を支えおおらかに生きていく姿を描く。

ヒロインに起用された松下は「いまだに信じられないです。夢かと思い震えがきました。これまで両親にもだまっていましたが、今日、このあと報告したいと思います」と喜びを語り、「布枝さんの持つ愛情を芝居という形でお届けしていきたい」と今後の抱負を語った。

松下の起用理由を同ドラマの谷口卓敬チーフプロデューサーは「人間の持つのびやかさや豊かさが映像から伝わってくる方。洗練された都会的なイメージもありますが、天真爛漫で伸び伸びした印象もあり、イメージにぴったりでした」とコメント。松下も「私はいたってポジティブな性格。多少悩んでも、寝たら明日が来ると思うんです。長期間の撮影になりますが、明るく楽しい松下奈緒でいきたいです」と意気込んだ。

『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する妖怪で好きなキャラクターは「一旦木綿(いったんもめん)。私、ひょろっとしているので『一旦木綿みたいだね』と言われたことがあり、気になっていたんです(笑)」と松下

気になる水木しげる役については「現在、交渉中。秋までには発表したい」と谷口CP(写真左)

また、水木しげるの事務所で、77歳の布枝さんと実際に会ったという松下は「旦那さんを優しく包みこむ印象がありました。お会いする前のイメージに近く安心しましたね。布枝さんから『思いっきりやって下さい!』と言葉をかけられて救われた気分でした」と話し、「キャラクターの設定が肝になると思います。私の生まれる前のお話ですし、昭和の良き女性像をこれから詰めていきたい」と役作りにも余念がないようだった。

『ゲゲゲの女房』は、11月にクランクイン。2010年8月まで約9カ月にわたる撮影を行う。水木の故郷・島根でのロケも予定されている。