米Googleは2月24日 (現地時間)、「Google App Engine」の有料サービスを開始した。

App Engineは開発者がGoogleのインフラ上にWebアプリケーションを構築できるホスティング・ツール/ サービスである。昨年4月の発表以来、開発者からのフィードバック収集を目的に、アプリケーションの使用ストレージ500MB、月間500万ページビュー、上・下帯域10GB/日などの制限付きで無料提供されてきた。有料サービスはユーザーが必要な分のリソースを追加購入できるもので、これにより本格的なクラウドサービスやビジネスにApp Engineを活用しやすくなった。なおGoogleは無料のストレージ割当を500MBから1GBに引き上げた。その一方で月間500万ページビューを基準に無料割当のレベル見直しを行い、5月25日(2月24日から90日後)からCPU時間を1日6.5時間まで、上・下帯域を1GB/日に変更する。

従量制となる料金は無料割当分を超えた使用に対して、CPUコアが0.10ドル/時間、帯域使用料が0.10ドル/GB(incoming)と0.12ドル/GB(outgoing)、アプリケーションによるデータストアが1GBあたり0.15ドル/月、アプリケーションから送信されたEメールが0.0001ドル/受信メール(無料割当は2000メール)となっている。なお有料サービスも無制限ではなく、例えばデータストアのCPU時間が1200時間/日というように様々な条件が設定されている。詳細はQuotasのページに掲載されている。