野村ホールディングスは4日、インドの太陽電池メーカーMoser Bear Solarに対して出資を行うことを決定、同社の親会社であるMoser Baer Indiaならびに、Credit SuisseやMorgan Stanleyといったその他の出資者との間で最終合意に達したことを発表した。

各社の出資額は、合計で9,350万ドル。同投資は野村ホールディングスの香港現地法人であるノムラ・インターナショナル(ホンコン)のアジア・マーチャント・バンキング部門を通じて行われる。

Moser Bear Solarは、単結晶・多結晶Si型、薄膜型、集光型などさまざまな技術ポートフォリオを有しており、今回の案件で出資を受けた資金を活用し、薄膜Si型を中心とする太陽電池の製造能力を強化する。

なお、同投資に対し、ノムラ・インターナショナル(ホンコン)のアジア・マーチャント・バンキング部門の地域ラインヘッドである橋本芳樹氏は、「太陽電池分野での実績を誇る経営陣と光ディスク事業で培った製造技術を合わせ持つMoser Bear Solarは、将来の太陽電池業界の勢力図を塗り替え、世界のリーディング・プレーヤとして業界の牽引役となるポテンシャルを十分に有している。野村グループにとって、同社への出資は、インド発のワールドクラスの企業の成長をサポートすると共に、本業を通じて環境分野にコミットしていく姿勢を示した具体的な事例である」とコメントしている。