"超接写・ロボットの「機構」"は、世界の最先端を行く日本のロボット技術のメカニズムにスポットを当てた書籍で、著者は城井田勝仁。内容は2008年現在における最先端ロボット15体の機構部を、アップにするなどして撮り下ろした写真と解説で構成され、ロボットに興味を持つ学生、研究者、メカ好きにはたまらない一冊となっている。6月25日発売、B5変型判112ページで価格は2,310円。
本書の最大の特徴は、掲載されている写真の多さと大きさにある。できる限り多くの点数を最大限大きく掲載し、その機構について述べられている解説を読み合わせることで、いわゆる文系の人でも十分に理解できるよう配慮がなされている。また、掲載されている写真の中には、世界初公開の部位の写真もいくつか収録してあるという。
これまであまりお目にかかれなかったロボットの内部写真など、貴重なカットを豊富に掲載 |
もちろん、各々のロボットについての解説もあり、資料性も高い |
種明かしとも言える機構の制御方法や、使用パーツなども惜しみなく述べられている |
それぞれのロボットの開発に至った経緯やコンセプトも掲載 |
本書の注目点
- 焦点となっている部分だけではなく、一緒に写っている他の部分にも注目!
- ロボットだけではなく、その背景に写っているものにも注目!
- 機構の解説を素直に読むだけでなく、行間に隠されているメッセージにも注目!
なお、巻末付録として、研究機関案内も収録。ロボットの開発・研究機関などが住所、URLなどの詳細情報とともに写真入りで紹介されている。