米Googleのホワイトスペース開放周波数帯を利用するモバイル構想が明らかに

    末岡洋子  [2008/03/26]

    米Googleが3月21日に米連邦通信委員会(FCC)に対し、テレビ放送向けの免許対象外の周波数帯「ホワイトスペース」を開放するよう意見書を提出したことが明らかになった。英Reutersなどが報じている。

    Googleはこれを基に、「Wi-Fi 2.0」と称する最新の自社モバイル計画を打ち立てるようだ。Googleは前日の20日に、ラジオ用700MHz帯の競売で敗れたばかり。今回の一連の動きは、同社がワイヤレス分野で抱く野望の大きさを改めて感じさせる。

    ホワイトスペースは、テレビ放送向けの免許対象外の周波数帯。米国は2009年にアナログからデジタルTVへの移行が完了する予定で、により空くことになる。テレビチャンネル2~51の間だが、Googleでは今回電波干渉などの懸念から、36~38をホワイトスペースにするよう求めているようだ。

    FCCに提出した意見書でGoogleは、ホワイトスペースの開放を求める理由について、「すべての米国市民にいつでも、どこでものユビキタスな無線ブロードバンドインターネットアクセスを提供できる絶好のチャンス」と説明しているという。また、この周波数帯の開放は、既存のブロードバンドサービスプロバイダに競争をもたらすことや、インフラが行き届いていない農村部だけではなく、緊急時の連絡を可能にするなど政府組織にもメリットとなる、などと主張しているようだ。

    ホワイトスペースの利用を巡っては、コンピュータ業界が積極的なのに対し、テレビ局からは電波への影響を理由に反対の声が上がっている。このため、昨年12月には推進のための業界団体「Wireless Innovation Alliance(WIA)」が発足、Googleのほか、米Microsoft、米Dell、米Hewlett-Packard(HP)などが参加している。

    Googleが24日に明らかにしたモバイル計画「Wi-Fi 2.0」「Wi-Fi on Steroids」は、開放されたホワイトスペースと自社の携帯電話向けプラットフォーム技術「Android」を組み合わせたものとなる。Googleでは、Androidベースの携帯電話はホワイトスペースにフィットすると見ているようだ。

    Googleは20日、700MHz周波数帯の競売で、米Verizon Communicationsに敗れている。

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