米Texas Instruments(TI)は、短距離無線通信であるZigBee(IEEE802.15.4)に対応したRFトランシーバIC「CC2431」を発表した。ハードウェアによるロケーションエンジンを搭載しており、位置検出が可能。評価キット「CC2431ZDK」も用意している。

本製品は、RFトランシーバ回路「CC2420」とマイコンコア「8051」、128kバイトのフラッシュメモリ、8kバイトのRAMなどを内蔵。そのほか、位置検出のためのロケーションエンジンを搭載している。これにより、同社の既存製品である「CC2430」に内蔵のリファレンスノードからの受信信号の強度を基にして、各ノードの位置を計算し、その位置情報をPCやPDAなどといった電子機器に送信できる。

本製品の対応する周波数帯域は、2.4GHz帯(2400MHz~2483.5MHz)。変調方式にはDSSS(Direct Sequence Spread Spectrum:直接拡散)方式を用いている。電源電圧は2~3.6V、動作温度範囲は-40~85℃。パッケージは48ピンのQLP(外形寸法は7mm)である。

すでにサンプル出荷を開始している。量産出荷の開始時期は本年(2007年)第3四半期を予定。1,000個購入時の1個あたりの価格は6.45ドル。本製品は、同社のZigBeeプロトコルスタックである「Z-Stack」に対応している。